2006年05月21日
ラチェットハンドル
ラチェットハンドルソケットレンチと言えば、まずラチェットハンドルです。
ヘッドの形状によって小判型と、丸型に分かれます。
○小判型
一般的な形です。代表的なのは、やはりスナップオンでしょう。
小判型としては小さ目のヘッドが特徴で1回転36歯のラチェット機構で 1ノッチ当り10度の送り角となります。
グリッブ部は、スナップオンの哲学により、かなり細身となっておりこれに は賛否が有るようですが、詳細な理屈は良く解りません。
過去に、パリ・ダカールラリーに持ちこまれ、ヘッドに砂が入るトラブルが 有ったと言う事で、完全密閉構造となっています。
一方日本を代表するのは、KTCのネプロスシリーズでしょう。

同シリーズは、スナップオンを意識し、似たような雰囲気を出しながら ラチェットに関しては、逆に太目の握りを採用しました。
この為、重心位置が変わって使いずらくならない様にと、握りの中を中空に すると言うこだわりです。
又、ネプロスはクイックリリース付きです。(標準的なSnaponには、付いてない)
クイックリリースとは、ハンドルにソケットを付ける時、カチッと音がして、ハンドル側のバネにより押し出されたボールが、ソケットの溝にはまりロックします。
ソケットを外す時は、強く引っ張れば外れますが、オイルの付いた手では、上手くソケットを引っ張れない事が有ります。
こんな時クイックリリース付きなら、ヘッドのボタンを押すだけで簡単に取り外す事が出来ます。
両社の考え方の違いから、ネプロスは全体に動作が軽やかで軽快ですが Snaponのファンに言わせれば、安っぽいとも言われます。
○丸型

この形状の特徴は、なんと言っても1回転72歯で、1ノッチの送り角が 5度と小さい事です。この為ラチェットを振るスペースが狭い処で重宝します。
又その送り角の小ささから、チーッと言う軽快な回転音で、滑らかな 操作感です。
一方どうしてもヘッドが大きくなってしまうのと、ラチェット機構の歯車の 山が小さい為強度が落ちるようです。(もちろん実用には充分な強度です。)
此方の製品では何といってもフランスのFACOMが有名です。
熱烈なファンが多く他の製品には、浮気しません。
又、イタリアには洒落たデザインのベータ-が有ります。
写真の物は、私が何時もサーキットへ持って行っていますが、使いなれると 結構使いやすいです。
国産ではあまり見かけませんが、TOP工業から、出ていますが、 同社の製品らしく質実剛健ではありますが、デザイン的にもう少し使うのが 楽しくなるような派手さが有っても良いかなと思うのと、ヘッドが少し大き い気がします。
ここで注意したいのは、安物工具のほとんどが、この丸型を採用しています
理由は一見ヘッドが単純な丸い輪っかで作れる為だと思いますが、当然72歯の精密なラチェット機構を作れるはずも無く、1回転30ノッチ程度の物も有ります。
丸型のメリットは、細かい送り角に有り、30ノッチ程度では、デメリットのヘッドの大きさのみが目立ってしまいます。
更に問題なのは、その作りが、きちんとしたメーカーの物は、ヘッドからハンドルまで一体整形になっていますが、安物工具はヘッドとハンドルが溶接されている物が多い事です。
溶接後磨いていますので一見すると解りませんが大きな力をかけた時に折れたと言う話しは何度も聞いています。下手おすると大怪我の本です。
上に書いた一流メーカー品でも2万円以内で買えますし一生もんです。
それも嫌な場合は、国産で質実剛健な工具を作っているメーカーは、沢山あります。
例えば、SEK、KTC、TOP、TONE、KOKENなど、派手さは有りませんが、数千円で、実用的な物が買えます。
2006年05月21日 10:13

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