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2006年01月06日

エンジンオイルの規格・性能

エンジンオイルの規格・性能

車の保守交換パーツと言えば、一番に思い付く位、 
一般的なエンジンオイルですが。
オイルとは言う位で油では有りますが、現在のエンジンオイルは、
様々な化学的な過程を経て生成された基油に、
30%~50%もの薬品(添加剤)が、混ぜられており、
油と言うよりは、石油化学薬品と呼びたいようなものです。
その性質を正しく理解して、快適かつ、経済的に
車を維持していけるようにしましょう。

エンジンオイルの役割



エンジンオイルが、エンジン内部の潤滑の為に大切な役割をしていることは、皆さん御存知です。
しかし、実はそれ以外にも大切な役割が有ります。
エンジンオイルの役割で、特に重要なのは

○潤 滑 作 用
部品の隙間に入り込んで、部品どうしが直接擦れあわないように、オイルの膜を張ります。
○冷 却 作 用
エンジンの冷却と言うと冷却水で冷やしていると思われていますが、冷却水で冷やせるのはエンジンの、外側部分(シリンダーやヘッド)だけです。
ピストンの冷却やクランク、コンロッドから発生する摩擦熱は、実はオイルで冷やしているのです。
○防錆・防触作用
ガソリンや軽油など化石燃料が燃焼する時に発生するガスは、空気中の水分を吸って、酸に変ります。
エンジンオイルは、この酸を中和する働きがあります。
○密 封 作 用
シリンダー・ピストンリングの隙間を密封し、燃焼ガスが漏れるのを防いでいます。
○清浄分散作用
燃料の燃焼により発生する粒子状の燃えカス(スス)を、オイル自身の中に取り込みかつ、塊とならないように、分散した状態を保ちます。




エンジンオイルの規格



現在日本国内で一般的に使用されている規格は主に次のようなものです。
JIS規格も有るようですが、一般に使われいてるのを見た事が有りません

○API(アメリカ石油協会)規格

「API」は「American Petroleum Institute(アメリカ石油協会)」の略称で、エンジンオイルのいろいろなエンジンを使った試験成績で規定し分類しています。
API分類はアメリカ、日本、ヨーロッパ等で広く世界中で使用されています。自動車メーカーは推奨するオイルの品質をAPI分類で「APISL」のように示しています。


○SAE(アメリカ自動車技術者協会)規格

Wの前の数字が小さいほど低温でもオイル硬くなりにくく、低温流動性にも、優れます。   -(ハイファン)の後ろの数字が大きいほど100℃での粘度が高く、高温時でもしっかりとした油膜を保ちます。
SAE(Society of Automotive Engineers/米国自動車技術者協会)で定めた粘度分類で、次の通り0Wから60までの11段階に分けられそれぞれの番号で表示されます。SAE番号が大きくなるほど粘度が高い(硬い)ことを意味します。Wは冬季用(Winter)の意味です。





○ILSAC規格
 

「ILSAC」は「International Lubricant Standardization and Approval Committee(国際潤滑油標準化認証委員会)」の略称で、日米の自動車工業会で組織されており、「GF-2」というエンジンオイル規格を設定しています。

GF-2は「APISL」の品質のほかに、新しい省燃費性能エンジン試験に合格することが求められます。
この「ILSACGF-2」に合格したオイルは、「スターバーストマーク」を表示することができます。

ACEA
「ACEA」は「Association des Constructeurs Europeensd"Automobiles (欧州自動車工業会)」の略称で、ヨーロッパのエンジン油規格です。「ACEA A3」および「ACEAB3」は、それぞれエンジン油規格およびデーゼル油規格のうち最高グレードです。
ACEA規格はAPI規格と比べて、オイル蒸発性およびオイルシール適合性においてより厳しい規定が設けられているほか、最新の欧州製エンジンでの試験が取り入れられています。



○JASO

日本の自動車用ディーゼルエンジンオイルの品質に関するガイドラインです。





DH-1
動弁系部品の摩耗防止、EGRの装着や噴射タイミングの遅延等による油中ススの増加に対応するピストンの清浄性の確保、高温下で使用される場合の酸化安定性向上、触媒対策規格です。

DH-2
DH-1で要求されているエンジン清浄性、磨耗防止性に加え、DPFの詰まりの原因となる燃焼残渣物(灰分)と、触媒性能を損なう懸念のある成分の低減などを求めています。
規格として発行されるのは2005年の予定です。

実際のパッケージ(缶)の表示例




ベースオイルの違い



エンジンオイルは、ベースオイルの違いにより、次のように分類できます。

○化学合成油
ナフサを化学的に分解し、潤滑油に有用な成分だけを取り出して合成したもの。分子構造が均一な特徴を備え、ハイパワーエンジンに対応する高級オイルのベースオイルとして用いられることが多いです。

○部分合成油
化学合成油に、鉱物油または高粘度指数油をブレンド。
混合される各ベースオイルの利点を生かすことができるので、現在ではかなり広く利用されています。

○高粘度指数油(VHVI)
水素化分解を施すことで、成分分子を潤滑油に適したものに組み替えています。粘度指数が高く温度による粘度変化が小さいのが特徴です。

○鉱物油
分子構造を変化させる化学反応による工程は採用せずに、不要な成分を取り除きながら精製。基油の中ではコストを低く抑えられる特徴を備え、最も一般的なベースオイルとして用いられています。

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2006年01月06日 11:24