2006年01月12日
ATF 2
ATFの点検
ATFは自動変速機の中で機械部分の潤滑以外に、トルクコンバーター内での動力伝達、油圧によるシフトコントロール、湿式クラッチの作動という多様な働きを担っています。
そのためATFには、自動車に使われる潤滑油の中でも特異な性能を有し、潤滑性能と相反する適度な摩擦特性が非常に重要な性能として要求されています。
また、走行条件によりかなり高温となり、劣化が促進されます、劣化が進むと、スラッジの生成、粘度の低下(上昇)、泡立ち等により、動力伝達効率の低下やコントロールバルブの作動不良を起こし、走行フィーリングの悪化や、走行不能に至る場合もあります
このように過酷な状態に置かれているATFですから日頃の点検が重要ですと、言いたい所ですが、チョット待ってください。
実はATFの点検方法はメーカーによりまちまちな上に、手順が多いのです。
その上、埃やゴミを極端に嫌うので、あまり頻繁に触りたくないと言うのも事実です。
一例として、点検方法を書きます。
1.ミッションを充分暖気する
アイドリングではなく、実際に走行する必要が有ります。
2.車を安全な場所に止め、サイドブレーキとフットブレーキを充分効かせます。
アイドリングのまま、シフトレバーをPから一つずつ動かし各ポジション5秒程度止め1速まで往復させPに戻します。
3.アイドリングのままレベルゲージを引き抜き、一度拭き取ります。
ここで、注意ですが、レベルゲージに布や紙の繊維が付かないように専用の物を使うか、十分に注意します。
手が綺麗なら、最後に指先などで拭うと効果的です。
4.レベルゲージを引き抜き油量を計ります。
レベルゲージには、HOTとCOLDの目盛りが有りますが、COLDは、あくまで低温時のめあすなので、HOT側の目盛りで計ります。
また、極端に黒っぽかったり、焦げ臭い匂いがしないか注意します。
ほこりやゴミに注意してレベルゲージを戻して終わりです。
*この点検はエンジンをかけたまま行なうので回転部分に巻き込まれないよう充分注意が必要です。
これらの点検で異状が発見された場合は、その車種の扱いになれたプロに任せるほうがよいです。
その理由は、まずATF自体が、正常ならば、減る物ではなく、量に異状が有る場合は、外部への漏れが考えられるからです。
また、黒かったり焦げ臭かったりする場合は、内部の機構に異状が有る場合が多いからです。
>>>続く、
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2006年01月12日 14:55


