2006年01月13日
ATF 3
ATFの交換
前回、ATFの置かれている過酷な状況の話をしましたが、ATFの劣化には2種類のパターンが有ります。
一つ目は、走行距離と経年変化による劣化です。
こちらは、通常2万キロ~5万キロで交換するのが良いと言われています。
ただし、メーカーでは交換の指定がなく、実質無交換としているメーカーも多いようです。
もう一つの劣化パターンは油温の上昇です。
こちらは、スポーツタイプのサーキット走行や、4WDのSUVでのトライアルなどで、ATFの油温が一気に上昇してしまった場合です。
しかし、何れも、競技レベルの走行ですから、一般の峠を飛ばしたり、チョット過激な林道走行程度では心配いりません。
ATの内部は非常に細かい通路が沢山ありここをオイルが流れる事により、さまざまな制御をしています。
この為、10万キロ無交換だった車が、ATFを交換したら、溜まっていたスラッジが溶け出して、油圧ラインを塞ぎ故障したなどという事も有るようです。
この為、5万キロ以上無交換の車のオイル交換には応じないという量販店もあります。
このような事からも、ATFは、5万キロに一度程度は交換したいものです。
ATFの交換方法
ATFの交換は何種類かの方法が有り、それぞれコストと、効果が異なります。
1.ドレインプラグから抜く
基本的に、エンジンオイルと同じように、オイルパンのドレインプラグから抜くだけなので、アマチュアでも簡単にできます。
ただし、ドレインプラグが無い車種は、この方法は使えません。
また、この方法で大切な事は、時間をかけることと、抜いたオイルを正確に測ることです。
ATは、その構造上、オイルを抜く事が非常に難しいのです。
私の使用しているテラノなど、オイルパンのオイルが抜けた後、前を少し上げた状態で一晩放置しておくと、さらに4リットル近くのオイルが出ています。
この方法で抜けるオイルは、車種にもよりますが、全体の40%~70%程度です。
次ぎにドレインボルトを締めて、新しいオイルを通常はレベルゲージの穴から入れます。
レベルゲージがすみの方に有る時など、ホースをつないだ漏斗などが、必要な事も有りますので、予め調べて、用意しておきます
オイルの量ですが、抜けた量を予めペットポトルなどを用意して計り、正確に同量の新しいオイルを入れます。
この時、レベルゲージは、あてになりませんから、充分暖きした後に前回書いた点検方法で正確に測定します。
2.オイルパンを外す
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ドレンプラグが無い車種の場合は、この方法になります。
基本的に1と同じやり方ですが、せっかくオイルパンを外すのですから、中のストレーナーのフィルターの清掃又は交換もしたいところです。
また、オイルパンは沢山のネジで止まっているので、このネジを締める時に、均一に締める為にトルクレンチが必要です。
締め付け順番は、メーカーの指定が無い場合は、シールを使用している車種は、新しいシールを用意し、通常の図のように中心から端に向かって、体格線上に閉めていきます。
このとき、必要な締め付けトルクが1kgだとしたら、0.3kg 0.7kg 1kg等のように、何回かに分けて閉めるので、図の番号をなん周かします。
3.オイルポンプの力で入れ替える
通常のATは、オイルクーラーが付いているので、ここへ行くホースを外してエンジンをかけると、ATFが噴出します。
これを利用して、エンジンから送られてくる側に廃油受けを用意し、エンジンへの戻り側には、廃油受けに出てきた分と同量のオイルを送れるような仕掛けをして、結果的に新しいオイルで古いオイルを追い出す方法です。
専用の設備を持ったお店で行なわれている方法です。
この方法ですと、ほぼ全量が入れ替えられるようです。
但し、普通車で10リットル程度のオイルを交換する為に20リットル程度のオイルを使用してしまうので、少し勿体無い気もします。
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2006年01月13日 14:09


