2005年12月21日
寒さと燃料
寒さと燃料
いつも、何気なく給油している燃料ですが、石油会社では、季節(気温)や地域によって、成分を変えて出荷している事を御存知でしょうか。
つまり、逆に言うと、給油した地域と気温が大幅に違う環境で使用すると、いろいろと不都合が有ると言う事です。
これは、ガソリンと軽油の どちらにも言える事ですが、まずは、低温でトラブルを招く軽油から説明します。
1.軽油
ずばり、軽油は、寒いと凍るのです。
外気温が下がると、まずは軽油の動粘度が高くなり流れにくくなります。
すると、エンジンへの燃料供給量減少による力不足等の不具合が発生します。
さらに外気温が下がると、軽油成分のうちパラフィンが分離・凝結します。
これが一般に言われる「軽油が凍結」する現象です。
燃料タンクの軽油がいきなり凍る事は少ないのですが、燃料タンクからエンジンへの燃料パイプは、細い金属製で、自動車の底面に露出している事が多いので、外気温の低下により分離・凝結したパラフィンは燃料ラインを詰まらせ、燃料が供給されないためエンジン始動不良の不具合が発生します。
軽油は外気温により使い分けが必要なのです。
この為、JIS規格でも次のように使用温度範囲を定めています。
1) JIS2号軽油 使用気温範囲 -5℃~40℃
2) JIS3号軽油 使用気温範囲 -15℃~20℃
3) JIS特3号軽油 使用気温範囲 -30℃~20℃
ほとんどのガソリンスタンドでは、4月から10月までは、2号軽油を販売し、11月から3月まで2号軽油から3号軽油に切替えると言われています。
また、特に標高の高い場所や北海道などでは、特3号軽油が販売されています。
ところが、毎年スキー場などでは軽油の凍結により始動困難になる車は後を絶ちません。
特に、何泊かして、いざ帰る朝に始動できない事が多いようです。
こうなると、凍結個所が特定できない限り、車全体を暖めるしかないので、日中になって、お日様の力に頼るか、ローダー(カーキャリア)などにつんで、暖かい平野部へ降ろすしかありません。
原因は幾つか有りますが、キャンピングカーなどレジャー専用の車で、夏に給油した燃料がが、そのまま残っていた場合や、未確認ですが、噂では、関西以西では冬でも2号軽油が売られている事が有ると言う話も聞きます。
また、本州の車が、フェリーなどで、北海道へ運ばれた場合なども要注意です。
>>>>続く
2005年12月21日 17:18